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Milano moves to 2021

ミラノサローネ─未来への延期 前編
2020.04.01 キッチンジャーナリスト 本間美紀

[2020年3月27日発表のプレスリリースより]

Salone del Mobile. Milano/ミラノサローネ国際家具見本市 (以下、ミラノサローネ2020年に予定されていた開催が、2021413()18()へ延期されることが決定しました。2月25日に4月から6月への延期を発表し、6月開催に向け最後まで実現を模索しましたが、状況が一変し先行きが不透明になり、世界的な緊急事態が長引く中、ミラノサローネの主催者として止むを得ない決断となりました。

2021はミラノサローネの60周年でもあり、業界全体にとって特別開催年となります。従来の隔年開催見本市初めて同時開催されます。毎年開催のサローネ国際家具見本市、ワークプレイス3.0、サローネ国際インテリア小物見本市、S.Project、サローネサテリテに加え、2021年開催予定のエウロルーチェ はもちろん、エウロクチーナ/ FTK、サローネ国際バスルーム見本市も全てが一堂に会します。業界全ての企業、ミラノサローネと相乗的に機能するサプライチェーン全体、そしてミラノの街が再起動する機会となる1度限りの一大イベントを開催します。

以上はリリースの全文です。1年の延期とはいえ、それだけじゃないのがイタリアのパワー。その内容はすでに2021年に焦点を向けたもの。家具、キッチン、照明が一度に開催される、これまでにもこの先にもないだろう1度限りの一大イベントなるとの発表です。さらに2021年は60周年の記念行事とも重なり、さらに盛り上げていきたたいという主催者サイドの言葉も、リリースには記載されていました。このポジティブさにはびっくり。さすがイタリアです。

プレス発表の会場はミラノサローネ代表のクラウディオ・ルーティ社長の母校である、Universita Cattolicaでした。日本で言えば上智やICUのようなカトリック系の少人数制エリート大学だそうです。

2019年のイタリアの木工家具サプライチェーンの生産額は425億ユーロで、2018年と比べて 0.6%増加しています。全体として家具のマクロシステムは276億を占め、2018年に比べて生 産高が1.4%増加し、輸出は安定しています。業績は好調でした。

幻の2020年、本来はどのようなことが起こるはずだったのでしょうか? 

コロナウィルスの感染拡大が広がる直前の2月のミラノで、ミラノサローネに関わる要人の発表やインタビューを直接行うことができました。次ページから未来への希望を込めて、現地での取材をダイジェストします。

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