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ambiente2020 04

新設「ホレカ」ゾーンからたくさんの学び

2020.03.03 キッチンジャーナリスト 本間美紀

●ホレカアカデミーから学ぶこと

会期中はこの分野でのセレブリティを招き、食のトレンドやグルメ、ビュッフェスタイルやテーブル周りに関する最新情報を聞くことができました。「ホレカアカデミー」では4日間で30本近いセミナーが開催されました。

セミナー聞く中で、気になったキーワードが「ストーリー・イーティング」という言葉。
ひとつ例を挙げると、たとえばテーマを「ブルー」とします。食器も空間もすべて青いものでそろえて、料理だけが彩りを持つ。「フリージング・ビューティ」というテーマで、氷のようなガラス食器だけで料理がサーブする、冷凍の技術をつかった料理を提供するなど、食材だではなく料理と空間、食器のデザインが一つのテーマとして響きあうフードサービススタイルです。これまで皿の上の芸術とされてきた料理が、インテリア空間とひとつになるという考え方です。

ストーリー・イーティングの一例「フリージング・ビューティ」な食卓について話す登壇者。Copyright © Messe Frankfurt / Marc Jacquemin

アンビエンテ会場の「ホレカ」ゾーンはそのような新しいニーズに応えます。またフードロスを防ぐサービスや使い捨て食器を減らす工夫など、サスティナビリティ的なトピックスも目立ちました。

「ウェストマネジメント」(廃棄物の管理)について話す人も。Copyright © Messe Frankfurt / Marc Jacquemin

各企業が自社の製品がなぜ「ホレカ」向けなのかプレゼンする時間もあり、なかなかユニークでした。多様なビュッフェシーンを簡単につくれる折りたたみのサービステーブル、スマートセラミックというワイファイ対応の食器、アプリで光の演出ができるエレクトロックキャンドル、美しいエンボス加工を施しながら食器洗い機で洗え耐久性があるフランスの食器、サービスに応じたオリジナルエプロンに応じるワークウェアブランドなど、それぞれの理由がユニークです。

Copyright © Messe Frankfurt / Marc Jacquemin

特に「スマートセラミック」は個人的には驚き! IoTはここまで来たのかという感があります。次のページで詳しく説明します。

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