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フォーリサローネと日本企業の今後

2019.05.29 宮澤明洋 リアルキッチン&インテリア 担当編集&総合ディレクター

●中央駅の倉庫には日本企業が目白押し

このALCOVAからミラノ中央駅に向かって歩いて行くと、VENTURA CENTRALEというエリアに出ます。鉄道の高架下にドーム空間の倉庫スペースがあります。ここはオランダとミラノをベースにした組織が主催するキュレーションエリア。2017年から8つの倉庫ではじまった企画は今年16倉庫に増え、世界の大企業が活用する目玉ゾーンに成長しています。実は日本企業も多く出しはじめています。

その中のひとつに日本のAGCの展示がありました(ACG は2018年の7月に旭硝子から社名変更)。

これ、なんとガラスです! 写真の黒い枠で囲まれた部分に約2mの大型の板ガラスがあって、その中央が丸くドーム状に膨らんでいるのがわかると思います。三次元曲面成形加工技術を用いたオブジェで、実際にはこれが5台あり、写真奥から手前に行くに従ってドーム状の膨らみが大きくなっていきます。シャボン玉が生まれていく様子をガラスで表現したものだそうです。

Photo Claudio Grassi

ガラスの成形加工技術の進歩が見てとれますが、こんな巨大なドームのあるガラスを使った間仕切りがあったらすごく未来的な部屋になりそうです。

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