1

Serene Space, Delicate Details
静けさの中にさりげなく自分らしさを
●選択と集中のドイツブランド
ミーレの経営を担う共同経営者の一人、創業者一族の4代目ラインハルト・ツィンカン氏は「ミーレは暮らしのための家電の製造に的を絞り、それに対して品質を追求しています。工場もドイツ国内のみで、メイド・イン・ジャーマニーを守ります」と話します。また海外では多くの家電ブランドがグループ化し、複雑になる中で、独立を貫いていて、純粋主義を宣言。「モノブランド」としての強みと考えているそうです。
●未来の家電の姿は
ミラノ市内、スーパースタジオという特別会場ではミーレ主催によるイベントが行われました。つい「もの」として見てしまう家電ですが、家電の機能は「こと」にある。と、実体を持たない映像の姿で、未来の家電の役割を具体的に見せてくれました。来場者は冷蔵庫やIHクッキングヒーターの裏側から、料理の様子を覗いているような気分になります。
そして会場に示されたのは「家電の姿を持たない、将来の家電の姿」と言える幻想的なパフォーマンス。人間の演技と美しい映像技術が組み合わせられた30分のショーです。これが会場で繰り返し上演されました。
冷蔵庫は中に何が残っていて、消費期限がいつか。産地はどこか、その情報を伝えてくれます。IHクッキングヒーターは食材の情報を分析し、作りたい料理に適した加熱温度や時間を自動的に調整してくれる。単に便利なだけではなく、食材の産地の風景の画像が現れたたり、心が豊かになり、暮らしが充実するための、キッチンのIoT(※)の先がけのモデルと言えるかもしれません。
そんなミーレの最新調理技術に興味がある方は、日本でも体験することができます。詳細は次のページで。