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Serene Space, Delicate Details
静けさの中にさりげなく自分らしさを
最近のキッチンは天然石やセラミック、セメントのような表情やヴィンテージ材が多いです。またマットな質感も主流です。一般的にビルトイン家電は製品の性質上、ガラスや金属を使わなければいけないので、工業的な色が多かったのです。今回、ミーレは素材感あふれるキッチンデザインの世界に、なじもうという挑戦をしたのです。
天然石や無垢の木、荒い石目、錆びたような金属、グレイッシュが多いですね。
こういった素材の空間に合わせるために生まれたのが今回の「グラファイトグレー」だったそうです。パキッとした色の多い家電の世界で、曖昧なグレーが採用されたことに、キッチンデザインの時代の変化を感じます。「ビルトイン家電のデザインや色はそう簡単には変えられないし、キッチンのようにカスタマイズすることもできない。だからこそ色の決定には慎重になる」というコイネッケさんの言葉が印象的でした。