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Special Issue
GAGGENAU 333YEARS

ガゲナウ 333年の歴史をミラノで知る

2016.06.17 本間美紀 MIKI HOMMA

6月いっぱい、ミラノサローネの話題が続きます。ミラノユーロクチーナ会場では「FTK(フューチャー・トゥ・キッチン)と称して、キッチンのための最新ビルトイン家電のブランドもトップクラスのメーカーのみ厳選されて、39社が出店しました。

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●会場に響く「カーン、カーン、カーンという音」…

その中で特に格式が高いのがドイツのガゲナウ社です。今年は創業333年ということで、その歴史を伝えるブースを構えて多くの人を集めていました。その深い歴史をレポートしますね。日本でも値段も品質も最高ランクのビルトイン機器として、日本でも高級キッチンで採用されています。写真は案内してくれたガゲナウ社のコミュニケーションマネージャー、ステファニーさん。

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「カーン、カーン、カーン」。会場には不思議な音が響き渡ります。最新の家電が並ぶ空間でどこかレトロな音が。これ、鍛鉄の作業の実演の音。ガゲナウは333年前、ドイツのシュバルツバルト(黒い森)地方で創業した鍛冶工房でした。これを表現するために、会場では現役の鍛冶職人が、実演を行いガゲナウの始まりを表現していました。

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音はこちらから。熱い鉄を自在に操る技術を実演します。ガゲナウの頑丈で大きなオーブンやガスコンロの製作につながったのです。

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背後の小さな炉で、本当に熱い鉄を叩き、水の入ったバケツでジュ〜と冷やすのです。すごい迫力!

創業者は1683年、ルードヴィッヒ・ウィルヘルム・バーデン候が、ガゲナウという街で創業した鍛鉄の工房が始まりです。

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ほとんど世界史の教科書!と思えるほどの歴史の長さです。

腕はいいけど、素朴な鍛冶工房を激変させたのは産業革命でした。鋼鉄であらゆるものを作れるガゲナウの技術は工業化が進む時代の波に乗り、19世紀には自転車や鋳物の暖炉、石炭ストーブなどの生産も行なっていました。

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会場では世界の歴史とガゲナウの社史をリンクさせた展示が行われ、ガゲナウの工業化が実感できるようになっていました。
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