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Serene Space, Delicate Details
静けさの中にさりげなく自分らしさを
●好きな色をあきめなくてよかった
今回のキッチンを決めるときにまず選んだのは「ベトングレー」。ですが夫婦で話し合ううちに、「うちって木の雰囲気も好きだよね」とそんな話になったところ、「ツートーンも素敵ですよ」とキッチンハウスのプランナーからアドバイスがあったそうです。「形はシンプルなんですが、にじみのあるダークグレーが、イメージしたアンティーク風に似合っているのと、一方でこのグレーはかっこよさも感じた」とさやこさん。モダンと甘さ。その二つが彼女の気持ちにぴったりかないました。「好きな色をいいとこ取りできました」。
その2つの色を見事にまとめているのが、さやこさんが選んだ壁のタイル。
ヘリンボーン柄のモザイクタイルでまろやかな白。ガラスのライン状のシャンデリア「クランカー」。「バンコク滞在時代からインスタグラムやネットを見て、『ああしよう、こうしよう』と思い描いていた」というさやこさんのリサーチの結集です。特に収納はリビングダイニングから見える側は、ブラックアイアンとウッドパネルのオープンシェルフにして、よりヨーロッパらしさを演出しています。
収納量を確保するなら、キッチン後ろの壁面を全部、収納にしてしまえばよいのですが、「住まいを物で埋めてしまうようですし、フォーカルポイントとしてのキッチンの壁はインテリアの顔だった」とさやこさんは話します。
次ページからはさやこさんの細かな収納計画を見せてもらいましょう。
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