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Special Issue
Karimoku Commons Tokyo

カリモク家具のハイブリッドスペース誕生

2021.07.27 キッチンジャーナリスト 本間美紀

●さらにチャレンジングな場所に

「建築家やデザイナーとの取り組みはこれからも挑戦していきたい分野ですが、ここでチャレンジしている造作家具についてはまだ実験中のものも多いです。すべては難しいかもしれませんが、できるだけコミュニケーションを誘発し、実現していきたい」と加藤さん。たとえば1階のキッチン。木目の仕立てが端正な、純日本製キッチンの佇まいを感じます。もちろんまだまだ試験中ですが、キャビネットや建具など応用できる部分もたくさんあります。食を通したコミュニケーションスペースとしても活用していけるよう、実際に使えるキッチンになっています。

屋上は造作家具と同様に、今後開発を目指しているアウトドア家具の実験場所としても想定されています。確かに都会の屋上で使ったらどうなるのか、試すには最適そうです。すでに国産のマツを使ったウッドデッキとベンチで屋外用塗装に挑戦していて、経年変化を確認して今後の開発に生かしていくそうです。シンボルツリーも生えています。ぬけ感のある良い場所です。

建物を巡っているだけで、こんな風にいろいろ話が飛び出してきますが、何よりそれを説明してくれる各階のカリモク家具のスタッフの楽しそうな様子が印象に残りました。加藤さんが「人生の中で喜怒哀楽を素直に表現できる、そんな時間を持てる場所がある ── それがカリモク家具の考える良い暮らし方。家具とはそういう場所を生み出すことができると思っています。人類は石に腰掛けるのではなく、なぜ家具を発明したのか。そこに理由があるような気がします」と笑って話してくれました。

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