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Special Issue

DADA、Who are you?

ダーダという名のイタリアキッチン
2019.01.15 キッチンジャーナリスト 本間美紀

●じっくり考えて、家具とキッチンを調和させる

モルテーニ社の経営陣もヴァン・ドゥイセン氏も慎重に丁寧に開発を続けています。ミラノの「ユーロクチーナ」で「VVD」が発表された時は、決して派手なデザインではありませんでしたが、じっくりと考え抜いた跡のみられるシックなモデルだと感じていました。その真価がわかったのは、冒頭に書いた通り、窓の景色と一緒にキッチンを見た時でした。

ヴァン・ドゥイセン氏はそのプロセスをこんな風に吐露してくれました。

「一番難しかったのは、インダストリアルなメーカーであるダーダを、モルテーニによる高いクラフツマンシップレベルにそろえることでした。質感やエッセンスや自然な仕上げを補い、コントラストをつくるなどしてインダストリアルなイメージから脱却させました。私がいつも大切にしていることは、主張しない技術です。その技術は触れてもわからないし、見た目ではわからないもので、存在感はなく、ただ全体のデザインが建築の中に自然に、洗練され、完全に一体化するように役割を果たすものであると考えます」

ヴィンセントさん自身も端正なデザインとは真逆な印象の、話し好きでユーモラスな愛すべき人物です。自身がデザインしたキッチンVVDについて、「人間的なアプローチにより、わたしのつくるものは家庭的な落ち着きを感じさせるものとなっています。空間、家具、そしてキッチンに、それぞれが響きあう一貫した価値観をもたらしているのです」と話します。

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