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Special Issue
DADA、Who are you?

ダーダという名のイタリアキッチン

2019.01.15 キッチンジャーナリスト 本間美紀

キッチンジャーナリストの本間美紀です。昨年から海外ブランドのキッチンが東京に次々オープンし、ハイセンスなキッチンへの意識が高まっています。そんな中、2018年12月にはイタリアのダーダのキッチンショールームが東京・南青山にオープンしました。ミラノ取材を交えた私ならではのダーダ考察を2019年のはじめにお届けしたいと思います。

●ダーダをイタリア本社に訪ねて

ミラノを歩くとコツコツかたい石の街だと感じます。その中で人間はなんとも儚くもろく、温かな体温を持つのでしょうか?人と建築の関係を、イタリアの街は違う意味で教えてくれます。ダーダのキッチンは、そんなイタリアの街の風景を住まいの中で写し取ったようなキッチンなのですそれはイタリアの本社ショールームで気づきました。

ダーダの最新モデル「VVD」。窓の景色と見た時、グレイッシュのワークトップは大地に、明るいウォルナット材は豊かな木々のように感じられました。キッチンを遠目で見るということはこんな意味がありますね。

「VVD」の新作モデル。少し目線を下げて、窓の向こうの緑を背景にキッチンを見た時です。「チェッポストーン」という天然石のキッチンシンクとワークトップは石造りの街のよう。美しい扉のウォルナット材は緑とつながる木々のように見えたのです。それだけみると硬く冷たいようなキッチン。自然や人間の姿を得て、そのキッチンは大地のように生活に溶け込むのです。イタリアの景色のようではありませんか?

本社ショールームはスクエアな建具に囲まれた空間。ヴィンセント・ヴァン・ドゥイセン氏のデザインです。

ちなみに「チェッポストーン」という石はイタリアではミラノを象徴する石として知られているのだそうです。もちろんキッチンのワークトップには、他の石も選べます。

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