●ランチタイムへようこそ!
さて最後にみなさんに少しホッとしてもらいたいと思います。それはバルクッチーネでのゲスト用カンティーン(社員食堂)のひと時です。哲学や自然の力を取り込んだキッチンがどんな風に使われているのか、一緒にランチタイムをお楽しみいただきたいと思います。
カンティーンにあったのは木のカウンターがついた、グレートーンのキッチン。清潔感とトレンド感を備えています。使っていない時はこんなにシンプルで静謐です。キッチンの水栓さえ見当たりません。
ゲストのある日は料理の専門スタッフがやってきて、イタリアの普通のお惣菜を作ってくれます。壁面収納の扉を開けると、必要な道具や調味料が目の前に現れます。そしてお料理が始まると、キッチン空間に命が吹き込まれたよう!
紙包み焼きのペーパーホルダーや水栓、洗ったものを立てるお皿立てなどが、壁際にまとまっています。
シンクも食器洗い機もフル回転です。
羽根のようにふんわりと頭上に持ち上がる収納の扉。使い終わったら、下ろして閉めることでキッチンがすっきりします。
冒頭でアルミのフレームがベースとなっていると説明しましたが、この写真からもそれがわかりますね。ハーブやiPhoneを置いたり、自由に使えるキッチンの楽しさも感じられます。
こんな大きな壁面収納をつくることもできます。柄を施した大判のガラスパネル扉、これもふわっと開きます。
さあ、ランチが出来上がりました。そしてバルクッチーネの訪問記もそろそろおしまいです。
東京のバルクッチーネのショールームは現在、予約制となっています。気になる方は必ず事前に訪問予約の上、お訪ねくださいね!
取材・文/本間美紀 Reported by Miki Homma/journalist
リアルキッチン&インテリア著者 早稲田大学第一文学部卒業後、インテリアの専門誌「室内」編集部に入社。独立後はインテリア視点からのキッチン、家具、住まい、家電、キッチンツールまで、デザインのある暮らしの取材を得意とし、建築家住宅の取材は300件以上、ユーザーとメーカー、両サイドからのインタビューを重視し、ドイツ、イタリア、北欧など海外取材も多く、セミナー活動も増えている。著書に「デザインキッチンの新しい選び方」(学芸出版社)「リアルキッチン&インテリア」(小学館)
VALCUCINE TOKYO
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