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Two Minds, One Home
この家は二人のチャレンジ
そして2025年からは世界的デザイナー パトリシア・ウルキオラとの協働も始まっています。没入型インスタレーション「among-all」はホール3.0に登場する。近年、マテリアルのデザインに強い関心を示している彼女が、ドイツ・フランクフルトという場でどんなチャレンジを見せてくれるのか。これはミラノで見るウルキオラ以上に興味を惹かれます。

「2025年の「among-us」から続くシリーズで、テキスタイルの“感情的な力”を強く意識させる内容」になるそうで、アルコーバとパトリシア・ウルキオラの2組は、単に“著名な存在”というだけでなく、デザインを「社会や技術の変化を読み解くための思考の場」として提示してきた共通点を持ちます。

ウルキオラはテキスタイルの触覚性や空間心理に向き合いながら、AIや新しい素材技術を柔軟に取り入れる姿勢が国際的に評価されています。

一方、アルコーバは、ミラノの空き建築を期間限定の展示空間へと変貌させ、批評性や実験性に富んだ作品を紹介する独自の活動で、ミラノデザインウィークの潮流を再構築してきた存在で、メッセ・フランクフルトのチームがミラノで視察して「スカウト」してきたそうです。

ハイムテキスタイルは従来の「商談の場」を超えて、テキスタイルが未来の文化や産業をどう形づくるのかを思考する“国際的な知の交差点”へと進化するために、必要な才能だったとシュミットさんは話します。