INTERIOR
Heimtextile 2026

AIが導く新時代のテキスタイル見本市

2025.12.08 キッチン&インテリアジャーナリスト 本間美紀

・AIがマテリアルの世界にもたらす具体的な成果とは

こうした文脈を踏まえ、主催者である メッセ・フランクフルトのテキスタイル & テキスタイルテクノロジー部門 総責任者 オラフ・シュミットさんは次のように語ります。「困難な時代において、ハイムテキスタイルは業界に安定性と新たな市場を切り拓く視点を提供します。新しいホール構成によって相乗効果を最大化し、需要と供給をより正確に結びつけるプラットフォームへと進化します」

そこでホール6.0に設置される 「Texpertise Stage」 では、消費者の志向やブランド差別化、AIを活用したデザイン戦略など、未来のビジネスに直結する講演が多彩に展開される。見本市全体が「学び」「ネットワーク形成」「市場理解」の三位一体で機能する構造を展示する予定です。

特にAIの進化は廃棄物が増えがちなテキスタイルの分野での効果が期待され、シュミットさんその1例として「柄のある布は椅子張りなどに使うと、柄合わせで無駄が出てしまうことが多い。AIで立体物の情報をよませ、柄が適した位置にくるように事前にデジタルプリントしておけば、生地の歩留まりがよくなり、廃棄物も減らせる」と具体的な効果を示します。

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