INTERIOR
E&Y new furniture

E&Yから7年ぶりの新作

2022.05.20 キッチンジャーナリスト 本間美紀

●実験的であること=E&Y

「E&Y」は1985年中牟田洋一氏によって創業した、当時は珍しいギャラリースタイルの家具レーベルでした。マイケル・ヤング、ロン・アラッド、トム・ディクソンなど今や大御所になったデザイナーの実験的な家具を世界に輩出してきたのは、E&Yの力といえます

2007年に現代表の松澤剛(つよし)さんが引き継ぎ、その哲学は変わらないままE&Yは製品だけではなく、デザイナーや建築家物件の造作家具部分も担うレーベルとして活動してきました。

展示会でも限定数の「エディションコレクション」と、誰もが暮らしに取り入れやすい「ファニチャーコレクション」の2ラインで発表がありました。特に松澤さんが初期から注目し、育ててきたアーティスト二俣(ふたつまた)公一さんは両方のコレクションで発表。

「ファニチャーコレクション」では二俣さんはシンプルな形状、構造のチェア「エスカー」を発表。価格も含めて製品化を検証したというスタッキングチェア。見た目も座り心地も安心感があります、

ESKER 96,800円〜118,000円

一方で二俣さんが「エディションコレクション」で発表した「No.8」は、「植栽をセットする装置」としてのオブジェクトで、デザイナー本人の持ち味の純度濃度を高めていく、という松岡さんの並走によって生まれた作品。

No_8. 440,000円 W658×D350 ×H550

このように同じデザイナーの作品をまったく違うベクトルで切り取れるのがE&Yというレーベルの面白さです。

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