INTERIOR

Heimtextile 2020

ドイツから発信 マテリアルのトレンド
2020.02.05 キッチンジャーナリスト本間美紀

●マルチローカルという新しい概念

全体のトレンドとも言えるのですが、インターナショナルに代わる言葉として提案されていました。いま、世界で個人を特定するのは「日本人」「ドイツ人」などの国籍ではなく、その人がどんな土地で育ち、学び、働き、物事を感じたか。多様な(マルチ)地域性(ローカル)がこれからのアイデンティティになるという考え方です。そのために必要なのは、自分は「どこに属しているのか?Where I belong」という意識です。そんなキーワードとともに、トレンドゾーンは来場者を会場に導きます。

たとえばこの写真。衣類を肌の黒い人、黄色い人、白い人が着たら、その柄はどのような解釈になるのか?(アフリカの民族柄、北欧モダンパターン、日本のマンガ的な表現など)同じ色、素材、柄であっても着る人の立ち位置やアイディンティで、見え方は変わってくる。洪水のように色柄にあふれた会場でその意味を問いかけました。デザインや情報が溢れすぎ、自覚がなければ、ものが選べない時代になっているのです。

その文脈から会場には、世界から集められたさまざまなパターンや素材、色がボックスに貼られてランダムに展示されていました。北欧風、エスニックなどというスタイルワードがもはや意味を持たなくなっているのです。

そんな主題をもとに、ハイムテキスタイルからは4つのトレンドが発表されました。オランダのトレンド分析家、アンマリー・コマンダー氏による分析で、会場にはキーワードに合わせた布が集められ、展示されました。

早速紹介していきましょう。

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