ブルトハウプ　ドイツの知性と洗練

●ミラノの教会をブルトハウプがジャック！

ユーロクチーナの年にミラノで新作を発表するドイツのブルトハウプ。今年はミラノ市内中央の古い教会を借り切っての展示が行われました。ミラノでもデザインとアートに強いエリア・ブレラ地区で、たくさんの人で賑わいました。
イタリアのキッチンが、石など素材の力を持って、建築と一体になるとすれば、ドイツのキッチンは機能やシステムで建築と一体化する。最近、私の目にはそのお国柄の違いが見えてきました。それぞれの個性を感じます。そんなドイツのシステム力で個性を発揮しているのがブルトハウプ。

ブルトハウプの潔さは、もう何十年もモデルをb1、b2、b3と３つのモデルに絞り、それを変えずに発展させてきたことです。多くのメーカーがモデルの改廃を繰り返していますから、キッチンを長く使い続けるユーザーにはとても信頼がおけることです。

ブルトハウプの広報担当者、カトリン・ミュールフォファーさんが「今年はいつもと違う雰囲気でしょう」と迎えてくれます。石の壁、暗い雰囲気に「ほんの少しだけど、日本の寺社や禅の雰囲気にも影響されているのよ」とカトリンさん。