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Days & Stories

読書という栄養がほしい

2023.09.19 キッチンジャーナリスト 本間美紀

【本間美紀のコラム 2023/09/19

先週の六本木 蔦屋書店のイベントにご参加の皆様、ありがとうございました。いろいろな感想が皆様から直接伺えて、意義のあるイベントでした。

「言葉」「ボキャブラリー」は非常に大切。そして本に満たされたラウンジでイベントができたことも、私をしみじみと感激させた。

そんな中、「リアルキッチン&インテリアseason12」の取材と撮影が始まっています。今年のテーマには別荘や移住先のキッチンがあるので、なんだか毎週、全国を飛び回る日々。

最近、「リアルキッチン&インテリア」についていろんな人と話す機会があった。なんで「リアルキッチンに載ると印象に残るのだろう、良いと感じるのだろう」と言っていただけた。事例の質?写真?誌面デザイン? もちろんそうだと思う。

でもやっぱり「言葉」なんじゃないかな、と手前味噌ながら思っている。

インスタやカタログにのせられた紋切り型の言葉の羅列にうんざりすることがある(SEO対策なんだと思う)。写真がとても素敵でも陳腐に見えて残念に思っている。

取材が始まると忙しい。けれども言葉への意識がより大事になってくる。取材に追われながら、いつも以上に本を読む量が増えるのが、この時期でもある。近所の図書館で貸し出し点数マックスまで借りて、次々と読む。

まず異ジャンルの本を読む。初めてその知識に出会う人にとって何が書かれているとわかりやすいか。とても参考になる。

最近面白かったのは鉱物や宝石の解説書。美しく見える石の数々を成分や組成、産地などから左脳的に分析し、さらに古代から人々が輝石に求めてきた感情的な意味も解説されている。

それでいて実は「文章の書き方入門」とか、本業に近いノウハウ本も読む。人生は一生、右肩がりの学びだと思う。

最近、このコラムが「で、結局なにが言いたいの?」という感じになってないかと、思わずこんな本も読んでしまう(汗)。

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