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Our Home, A Private Resort
ホテルライクハウスの知的なキッチン
好き嫌いは分かれるだろう。文脈を読み解かなければ、なんでこんな不思議なビジュアルを家具の広告として掲載しているのか。とにかく印象的。
コーラルピンクのボリューミーなドレスを着た女性が、本のページ?を撒き散らしている。ブックシェルフはフレックスフォルムのアイコニックな製品の一つであるし、もちろんその時点でもっともプロモーションを掛けているソファ「グレゴリー」が写っている。
大変光栄なことに、2022年からスタートした「リアルリビング&インテリア」にもフレックスフォルムの広告をいただいた。その時はこの上の写真がキービジュアルだった。
2000年代からアートディレクターがクリストフ・ラドルに変わり、写真家ピエールパオロ・フェツラーリによる「演出写真」と呼ばれる手法で、行為の時を瞬時に止めてしまったようなビビッドなビジュアルが、今のフレックスフォルムのシンボルビジュアルになっている。
日本のフレックスフォルムのマネージャーを務める松延友記さんがそう説明してくれた。他にはできない、オンリーワンの表現。一連の広告の背景を初めて理解した。