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Days & Stories

フレックスフォルム、その一枚に込める想い

2023.06.19 キッチンジャーナリスト 本間美紀

【本間美紀のコラム 2023/06/19

2022年にイタリア・ミラノのモスコヴァ駅に近くに鳴り物入りでオープンしたフレックスフォルムの直営ショールーム。

がらんとした大きな空間を、ブランドの監修も長く務めるアントニオ・チッテリオのチームがデザインし、いまミラノで最も行きたい家具ショールームの一つとなっている。

2023年のミラノデザインウィークにその期待と共に訪ねてみると、まったく趣が変わっていた。新作の家具が並べられていたショールームはがらんと静まり返っている。

何が起こっていたのかというと、彼らは自社の長年続く広告ビジュアルを「ヘリテージ」と呼び、今なお現役のプロダクトと共に当時の広告写真のエキシビションを開いていたのだ。

そのエキシビション「ポートレイティング・デザイン」は、同社の広告の歴史を紐解き、芸術として見せる写真展という企画だった。

デジタルの時代になってもフレックスフォルムは世界各国、日本をはじめ、プリントメディアへの広告を欠かさない。

長く変わらない赤いロゴ。そしてビジュアルはいつも、、、語弊を恐れずに言えば、とても奇抜な写真なのだ。

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