Collumn
Days & Stories

オペルのギャラリー&レストラン

2023.03.07 キッチンジャーナリスト 本間美紀

●オペルヴィーレンでの食事

オペルヴィーレンの説明には以下のようにある。

「オペル工場のマネージャーであるヴィルヘルム・ヴェンスケのために1915年に建てられたヴィラ・ヴェンスケは、歴史的指定建造物です。オペル工場の創設者であるアダム・オペルの息子であるフリードリッヒ・オペルが所有していました。彼は邸宅に 2 番目の建物を増築しました」

レストランの中はクラシックながら、明るいブルーグレーで彩られ、春の花で飾られている。

ドイツの厳格なルール通りの泡の位置で、丁寧に入れられたラガービールは本当においしい。

日本だと早く出る飲み物として「とりあえずビール!」だけど、ドイツでは逆。早く喉の渇きを癒したいなら、泡のワインの栓を開けるほうが早い。

ドイツではビールはゆっくりと丁寧に丁寧に時間をかけて注ぐもの。
そしてクリーミーな泡のふたの下からでてくる、滋養のある飲み物。それがドイツのビールなのだ。
ビールが生まれた国の歴史の技術と頑固さ、麦やホップの滋味、土の力を感じる。

だからも日本で流行のIPA やクラフトビールの味には、なんとなくなじめない。フルーツジュースみたいに弱々しく感じてしまう。

レストランのあちこちにアートがある。

PREV NEXT 1 2 3

Recommend

TOP