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Days & Stories

年が明けてみるとキッチンについて考える

2023.01.06 キッチンジャーナリスト 本間美紀

【本間美紀のコラム 2023/01/06】

新年あけましておめでとうございます。

年末年始はいかがお過ごしでしょうか?

コロナのしばりがなくなり、街でクリスマスやカウントダウンのイベントも復活し、久々ににぎやかな年末年始。そして実はキッチンに一番長くいる時期でもあります。そしてお正月気分も抜け、はっと日常が戻ると「もっとキッチンをこうしておけばよかった」。

そんな思いに駆られる人が一番多くなる時期、それが1月、、、、と私は感じています。
最新号の「リアルキッチン&インテリア」season11は、そんなあなたの2023年に向けて、生まれた1冊です。取材中のスナップの一部をご紹介しますね。

32p〜のキッチンでは、大きなビュッフェキッチンをたくさんのフードで盛り付けました。四方から料理が取りやすいアイランドに、小さなサブシンクがついています。

ホームパーティの準備やお年越し料理の支度。家族や友人、普段、自分しか使っていないキッチンに人が増える時、キッチンの使い勝手を一番実感する時期かとと思います。

私もこの号の取材では、自らキッチンに入らせてもらい、さまざまな料理のお手伝いをしました。そして図面やその場でキッチンを眺めているだけではわからない、本当のキッチンの使い勝手を知るのでした。

78pからのキッチンのメイン写真風に立ってみました笑

コロナ禍を経て、家でレストランや料亭並みの料理がつくれるようなキッチンを持つ人も増え、キッチンへの興味はますます高まっています。

22pのスタジアムのようにコンロを囲むテーブルキッチンでは料理する様子を見ながら、食事ができます。

両側からつかえる大きなワークトップにしてよかった。どんどん入る大きな食器洗い機があってよかった。大きなビルトインオーブンでたくさんのお料理ができあがって歓声があがった。そんな幸せもあります。

理路整然と使いやすいキッチンの取材もしましたが、あのお家の年末年始はどんなお料理が生まれ、どんなお客さまが楽しまれたのかと、ふと想像していました。

48pの男性主導でつくった、理路整然としたプロの厨房風キッチン。彼の料理の手際が見事すぎて、今でも忘れられません。

一方でいろんな人から「これはどこ?」「あれはどうなっている?」と聞かれ、「収納を考え直さなくちゃ」とか、人の動線が悪く、作業がしにくい思いをした人もいたでしょう。
キッチンを新しくしたいなあとか、もっとみんなが使いやすい場所にしたいなあとかキッチンに対して、いろんなことをリアルに考えてしまうのが今の時期。

年末年始、キッチンでモヤモヤしていた方こそ、「リアルキッチン&インテリア」season11をぜひお手にとってみてください。

Kindleなどデジタル版のほか、リアルキッチンはやはり上質な紙で手触りから仕立てた「リアルブック」がおすすめです。

2023年もどうぞチーム「リアルキッチン&インテリア」をよろしくお願いいたします。

 

コラム=本間美紀(キッチン&インテリアジャーナリスト)
Text=Miki Homma(journalist)

 

●前回のコラム「個性や才能という星に恵まれた2022年」はこちら
●次回のコラムはこちら

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