福岡のベストキッチン イケメン版？

●酒とロック音楽と犬が好きなキッチンデザイナー

オーダーキッチンのデザインを多く手がけるデザイナーの和田浩一さん。個人邸のインテリアリノベーションから、キッチンの製品開発まで手がけて、私も長いお付き合いです。福岡出身で、地元をこよなく愛する九州男児です。

オーダーメイドを長く強みにしてきた、和田さんが実は新しいタイプの量産キッチンに挑戦しています。なんと大手スーパーのAEONと開発した「リリス」。岡山や幕張のショッピングモールで買えるのです。「マイテーマに適うキッチンを実現するにはオーダーキッチンが確実は方法だけど、もっと手軽なキッチンがあってもいいんじゃない」と２種12色に絞ったバリエーションで、リビングボードまでオーダーできるそうです。扉材はエボニー、オリーブ、チョークドウッド、オーク、ニレなど。よくやたらと色柄の多い量産キッチンがありますが、結局は無駄。センスのある暮らし方が一般化している時代に、和田さんが選んだリアルでシックなトーンだけが揃います。

キッチン本体はコンパクトにしてミーレなどの憧れの輸入家電をビルトインできるなど、コスト調整と憧れ実現の両方もかなえられるそうです。シンクなどもシャープなデザインで、ナゾの‘洗剤ラック’に辟易していた人もきっと納得するはず。

和田さん自身も料理が大好き。自宅では直線的な白いキッチンに業務用のガスコンロ、シャープなシンクを愛用しています。「料理は気分が上がることが大事、そこに立つ人から心地いいものが見えて、かつそこに立つ人が美しく見えればといつも思ってるんですよ」。愛犬はイタリアングレイハウンド、ロックのバンド活動もしています。

和田さんの真骨頂が発揮されるのは、やはりインテリアデザインと一体になったオーダーメイドなキッチン空間。拠点は東京ですが、出身地の福岡はもちろん、全国での依頼を受けているそうです。

和田浩一さんの連絡先
ステュディオ・カズ
http://www.studiokaz.com

本間美紀　写真＝岡村享則

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