
●暮らしがおさまるフレームキッチン
商品名は決まってないほど、生まれたてなのです。福岡を拠点に活躍するデザイナーの高須学さんが、2014年のオフィスの引越しを機に、みんなで料理するキッチンをつくろうと思ったことがきっかけで生まれたのがこのキッチン。
フレームでつくったキッチンは世の中にすでにいろいろあるけれど、幅30㎜のステンレスの角材に、無垢のオーク材をびしっと組み合わせたのが、高須さんのこだわりです。「まな板の延長に足がついた感じかな」と高須さん。水を多用する所だけステンレス。収納部はオープンになっていて、使う人が選んだものが、キッチンの風景になります。
高須さんは事務所にいる日はシェアオフィスの仲間と、ランチを一緒に作ります。。これがとてもクリエイティブな刺激になるのだそう。そんな話を聞いた時、暮らしの中にすーっと線が引かれたようなフレームとしてのキッチンが見えたのです。そこに似合うテーブルやチェアも一緒に、高須さんにデザインしてほしい!
高須さんの頭の中ではキッチンはあくまでも空間の一部です。高須さんは家具、器、住宅、公共施設までオールジャンルをデザインできるのが高須さんの強み。今後は同じ流れでダイニングテーブル、チェア、食器、照明とキッチンに必要なものをすべてをデザインして販売できれば、と考えています。
このキッチンは高須さんの事務所で入手可能(キッチン単体の値段の目安100万円〜)、建築やインテリアの設計依頼ももちろん可能です。
高須学さんの連絡先
TGD www.gaku-design.com
TEL:092-534-1773
本間美紀 写真=大塚紘雅
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