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ambiente2026 02
ドイツの生活デザイン見本市レポート 後編
【本間美紀のコラム 2026 /03/16】
私は、贈り物が少し苦手だ。相手のことを考えれば考えるほど、気に入ってくれるだろうか、迷惑な押し付けになっていないだろうかと考えてしまう。
予算感も難しい。相手に気を遣わせず、こちらも無理のないバランス。気づけばお店の中を何周もしていることがある。

だから最近は、無理に贈り物をしないようにしている。失礼にならない範囲で、手土産も控えることが増えた。
というのも、私の周りには贈り物の上手な人が多い。ある人からいただいたのはバスタオル。ふんわりと淡く、溶けそうな肌触りの薄手のタオルで、爽やかな青いストライプ柄。その柔らかな使い心地とは裏腹に、とても丈夫で、10年経った今もくたびれない。
使うたびに、その人の「ものを見る目」を思い出す。

また、甘いものが苦手な私を知っている方からは、香り高い紅茶やお茶、美味しい出汁、珍しい塩やオリーブオイルがそっと手渡される。さりげないのに、記憶に残る贈り物ばかりだ。
そんな私でも、どうしても贈り物をしたくなる時がある。