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Milanosalone&MDW2024 01

あなたは誰?と改めて問われる

2024.05.22

・あなたは誰なのか?

あなたは誰?なぜここを見たいの? 私たちはこんなことを考えている。そしてそれをどう思いますか?人生のあらゆるシーンで繰り返された、この基本的な問いを感じざるを得ないシーンが何度もありました。

今年、いえこの数年の傾向かも知れません。見本市会場であっても、市内のイベントであっても事前登録やQRコードでの入場管理は、より厳しくなりました。

これはコロナ禍がまだ収まらないうちから強化された傾向ですが、感染防止というよりも、近年の混雑ぶりに、誰でも彼でも入れるわけではない、本当に関心を持ってくれている人や、その会社にとって有益になる人を優先したいという意思も感じました。

5月末から全国で「ミラノサローネ報告会」と称したイベントが各地で開かれるでしょう。それも誰がどんな立場で何を伝えるか、を明確にしたものに参加することをお勧めします。業界の内輪のお土産話の披露会や不確かな情報での印象だけのレポート。それが広がることで、見本市でもイベントでも出展する側が本当に伝えたいこと、そしてビジネスにつなげたいこと、ユーザーに届けたいものに誤解があってはならないと思っています。

今年は製品のデザインや開発、イベントの企画と同時に、コミュニケーションワークというものがより深い意味を持って同時進行で動いていたと、実感しました。

ミラノへの扉は誰にでも開かれています。けれども、見本市会場でも市内イベントでも実はしっかりと来場者の質を見て、コミュニケーションのキャッチボールの相手として足り得るかを、訪れる人は問われていたのです。

取材=本間美紀(キッチン&インテリアジャーナリスト)
Photos=Salone del Mobile.Milano

⚫︎この数年の家具の新しい考え方をミラノサローネに絡めて知りたい方、全く新しいタイプのインテリアムック「リアルリビング&インテリア01/02」は本当におすすめです。ぜひこの機会にご一読を!


REALLIVING&INTERIOR 01


REALLIVING&INTERIOR 02

「リアルキッチン&インテリアseason 12」
小学館刊 著/本間美紀
https://www.shogakukan.co.jp/books/09104266

 

ミラノサローネ2024年の考察。あなたは誰?そして私たちの考えをきちんと理解してほしい。そしてどう思ったか? その双方向な関係が当たり前になりました。

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