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Milanosalone 2023

ミラノ国際家具見本市2023速報

2023.04.28 キッチン&インテリアジャーナリスト 本間美紀

⚫️フィエラはビジネス、市内ショールームは哲学

また傾向として感じたのは、多くの企業がフィエラ(見本市会場)とフオリ(会場外の市内イベント)でのスタンスをわけていたことです。

会場は商談、新作発表の場と位置付け、大空間を使って市内ストアではできない新作の紹介を行い、一方ストアでは、コンセプチュアルなテーマで企業の哲学をビジターが楽しめる仕掛けを用意していました。

たとえばまさにミラノサローネプレジデントの会社、マリア・ポッロのポッロ社のブース。会場ではしっかりと新作を見せています。

一方で市内で移転、新規オープンしたショールームでは既存製品をミュージアムのように展示し、その背後には3色の色で描かれたイラストが。渡された3色のフィルムメガネで壁を見ると、赤、緑、黄色によって、ミラノとポッロ社の歴史を描いたイラストが現れ、ブランドヒストリーを体感することができます。

同じようにフレックスフォルムでも会場では新作、ストアでは同社の広告の歴史を展示するなど、市内と市街での展示の目的を分けていたことを面白く感じました。

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