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REALKITCHEN&INTERIOR
リアルキッチン最新刊が発売!
「SはサローネのS、MはミラノのM」今年はそんな呼びかけが街中を包みました。
昨年から私が注目しているのは、ミラノという都市を包むミラノサローネのグラフィック、ビジュアル展開です。「ビジュアル・アイデンティティ」というそうです。
今年のテーマはレフトロフトスタジオとジオ・パストーリが最解釈した、「デザインアルファベットブック」です。
街を歩いていると空港、駅、街頭広告、路面電車まで、ワンテーマで統一されたヒューマンスケールのプロモーションが展開されています。昨年はエミリアーノ・ポンツィのレトロモダンなイラストで、街が包まれましたが、今年は「Do you speak Design?」と街中で問いかけられます。
今年はインテリアをめぐるアルファベットがテーマ。アルファベット26文字のキーワードとポスターはAがはArmchair、BはBookcase、、、、GはGazeboなど、新しいボキャブラリーを来場者に与えました。
ミラノサローネというと、プロダクトや家具などモノのデザインが注目されがちですが、私はこの展開にグラフィック、コミュニケーションデザイナーをミラノサローネに積極的に巻き込もうという意思を感じるのです。
今年のミラノはどんなビジュアル・アイデンティティで包まれるのか? 今後はそんな楽しみになりそうです。