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Milanosalone 2023

ミラノ国際家具見本市2023速報

2023.04.28 キッチン&インテリアジャーナリスト 本間美紀

⚫️エウロルーチェも大手ブランドがカムバック

もちろんそれで終わるわけはなく、来場者はまず必見のブランドを先に見られたことに安心して、どんどんと奥に進むと隔年開催の照明見本市「エウロルーチェ」が最奥のパビリオンで開催。312社の照明ブランドが光を落とした会場で、さまざまな光を放っています。

まずはフロスが戻ってきました。中世の城壁をイメージしたというブースです。

イギリス発のトム・ディクソンも会場に大きなブースを展示。

特に今年は会場内に、デザイナーやキュレーターが関わるゾーンを点在させて、照明だけではない「光」を感じるコーナーが魅力的でした。

フォルマファンタズマの「コステレーション(星座展)」。

「夜明け、朝日の光」を感じるマッテオ・ピローラによるキュレーション展示。

自然光と建築の関係を追い求める写真家、エレーヌ・ピネの展示。

そして光り輝く言葉たち「レンマリオ(見出し)」という言葉が幻想的に点滅するような企画もあり、個人的にはこの言葉と光、というテーマに興味を持ちました。

レンマリオ

そして35歳以下の若手デザイナーが出展する「サローネサテリテ」はルーチェと隣接して、開催。
アワードの第1位には日本から出展したデザイナー、ジェームス・カオル・ビューリーさんを中心としたHONOKAの「TATAMI ReFAB PROJECT」が見事受賞。井草と3Dプリンターをつかった作品です。

また会場ではサローネサテリテの出展デザイナー同士の交流会や、デザイナートークなどが多数開催され、「ただ眺めるだけではない、積極的に関わる」ことのできる場もたくさん設けられていました。新しい時代のミラノサローネのスタイルが徐々に定着しているのを実感。

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