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Our Home, A Private Resort
ホテルライクハウスの知的なキッチン
●なぜ、この本をつくったのか。
それは、「従来のインテリアの本のつくりかたでは、どうしてもこぼれ落ちてしまう重要なエッセンスがある。それをどうしても伝えたかった」からだと本間はいいます。
私たち雑誌編集者は、読者のかたがページをめくると、まず写真を見て、大きなタイトルを目にして、興味をもったらテキストを読み始める、といったような行動をある程度予想しながら誌面づくりをします。
そうすると「どうしてもこぼれ落ちてしまう」ものがあると、本間は長く感じていました。「なかなか伝わりにくいこと」を伝えるのは、簡単なことではありませんよね。
でも、それを「どうしても伝えたかった」。
なぜなら、そこには「重要なエッセンス」が詰まっているから。「重要なエッセンス」とは、つまり、世界中のトップデザイナーが全身全霊をかけて人々に感じてもらいたいと目指す、 「この雰囲気、いいよね」とか、「この空気感が絶妙」といった、「なんか、いい!」のこと。
これを伝えるために、この本が生まれたのだと思います。