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Art hotel open

アートホテルで蒸湯と薪火と新茶道

2022.04.15 キッチンジャーナリスト 本間美紀

●インテリアデザインではなく、キュレーションアートで構成したロビー

ロビーやレストランのインテリアは京都市内のアートギャラリー「tonoto」のキュレーターに武秀律さんが、ホテルのテーマに合わせたアートを作家に依頼。一般的にホテルはインテリアデザイナーや建築家がプロデュースすることが大半ですが、「モクサ」では各界の目利きを起用しているのもポイント。陶芸や金工、書家、造形作家など、民族的モダンをテーマにした約20組のアート作品が飾られています。

自然素材やストーリーのある作品はキュレーターの予想を超えて空間で響き合い、これなんだろうと思わせる、来客の心を揺さぶるアートが館内のあちこちに展示されています。

医療法人の療養施設だったというけれど、庭の風情も美しく、建物全体も慎ましさを感じました。前オーナーも趣のわかる趣味人だったのだろうと想像できました。

「生まれ変わり」をテーマとしたホテルですが、新世代のアートを起用したり、伝統に縛られた文化を再解釈した茶道や工芸を体験できたり、京都の文化の’’生まれ変わり’’も感じることができました。

新茶道についてこちらのコラムもお読みください!

取材・文=本間美紀

moksa rebirth hotel(モクサリバースホテル)
京都府京都市左京区上高野東山65
叡山電鉄「八瀬比叡山口駅」下車徒歩5分ほか
客室数:31室
参考宿泊料金:35,000円〜/泊(1名)
https://moksa.jp

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