TABLE & TOOLS
New Creatures from Royal Copenhagen

ロイコペの“お茶目担当”に新顔あらわる

2022.08.31 リアルキッチン&インテリア編集部

第1弾で登場したのは、グラスホッパー、クラブ、スワン、(ふぐっぽく見える)フィッシュ、北欧の食卓に欠かせないヘリング(ニシン)でした。

左上・ロイヤル クリーチャー スタイルカップ ドラゴンフライ(260ml) 16,500円
右上・ロイヤル クリーチャー プレート スターリング(直径19cm) 15,400円
左下・ロイヤル クリーチャー プレート オクトパス(直径19cm) 15,400円

そこに新たに加わったのは、ドラゴンフライ(トンボ)とスターリング(ムクドリ)、そしてオクトパス(タコ)です。

●実はクラシックなブルーフルーテッド ハーフレースがベースに

ロイヤル コペンハーゲンのオンラインショップでは、現在27ものシリーズが掲載されています。この「ロイヤル クリーチャー」はその中の最新シリーズですが、実は1888年に誕生した「ブルーフルーテッド ハーフレース」がベースになっています。

ロイヤル クリーチャー プレート オクトパス。ブルーフルーテッドの手描きのテクニックで、タコを表現。

“ブルーフルーテッド”は、伸びやかなラインで現在も手描きされている、ロイヤル コペンハーゲンを象徴するモチーフ。架空の花や蔓、そして周辺のレース部分にほどこすウロコのような模様などで構成されています。「ロイヤル クリーチャー」のいきものたちは、すべてこのテクニックで描かれているのです。

ロイヤル クリーチャー プレート スターリング。縁のレース模様が、ハーフレースの特徴。

そして“ハーフレース”は、ブルーフルーテッドが描かれる器そのもののデザインを指します。ブルーフルーテッドには3つのデザインがあり、表面に、全面的に細かく溝があるのが“プレイン”。それにプラスして、周辺にレースの縁取りがあるのが“ハーフレース”。縁取りのレースに手作業でオープンワークと呼ばれる飾り孔があるのが“フルレース”です。ここは、もし“ロイヤル コペンハーゲン検定”があるとしたら必ず試験に出るところなので覚えておきましょう。

ロイヤル コペンハーゲンのすごいところは、ブランドを象徴するシリーズを、才能あるクリエイターに委ねてまったく新しいものに生まれ変わらせることができること。ブルーフルーテッドのモチーフを巨大化させた「メガ」が登場したときも、びっくりしましたよね。

ロイヤル クリーチャー プレート オクトパスの下には、HAV(ハウ)シリーズのプレートが敷かれています。左上はオーバルディッシュ ヘリング。

さらにすごいのは、この極めて個性のある新しいシリーズが、1775年の開窯以来作り続けられてきたどのシリーズともコーディネートできること。もしあなたが、幸運にも代々伝わるロイヤル コペンハーゲンのディナーセットを受け継いでいたとしても、このチャーミングないきものを仲間に招き入れることができるのです。

 

取材・文=安藤菜穂子

ロイヤル コペンハーゲン本店
TEL:03-3211-2888
https://www.royalcopenhagen.jp/

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