これまで家電メーカーというと製品の技術面やコストなどのプレゼンテーションが主流でしたが、今回はフォトグラフィスカ併設のレストランを貸し切って、アスコの主要メンバーや開発担当者とジャーナリストがラフに話せる時間「タッチ&フィール」が設けられました。

フォトグラフィスカがあるのは、帝国時代の建築物であり、ベルリンで有名な「Kunsthaus Tacheles」(アーティストコレクティブの活動拠点)として長く使われてきた歴史がある建物です。冷戦時代には反戦アーティストの拠点になったとも。

当時のままの壁面アートが残されています。

また開催中の現代写真を鑑賞する時間もありました。

アスコの話、製品の話だけではなく、世界中の人々が何を感じているか。緩やかに話すこともマーケティングのひとつ、と考えるのがこの二人で、アスコとメディアやコンシューマーとのタッチポイントを新しい発想で探っています。

キッチンとインテリアが融合している時代に、どんな家電をパートナーとするかは、ブランドイメージも大事と、北欧の森や湖、雪景色、草原など、自然をメインビジュアルにしたコミュニケーションを展開しています。スウェーデン発のこの場所は、アスコのそんなイメージと重なります。

実はアスコは現在はスロベニアの企業ゴレニアの傘下で、チームもスロベニア人とスウェーデン人がともに働いています。スロベニアはイタリアとオーストリア、東欧諸国に隣接し、住む地域でそれぞれの近隣国の文化の影響を受けた多様性のある国だそうです。

プレゼンテーションとコミュニケーションタイムが終わると、次はメッセベルリンで開催中のIFAのアスコブースへの移動となります。
