[PR] [PR]
Special Issue
“L’art de vivre” in the kitchen

キッチンでアール・ド・ヴィーヴルを

2023.09.29 キッチンジャーナリスト 本間美紀

My kitchenhouse》人気のコラボ連載「マイキッチンハウス」。2023年「オートクチュール編」の第3回目です。

⚫︎幼い頃から育まれた感性で

キッチンとダイニング、リビングがトライアングルのようなバランスで並び、家具とアートが印象的な空間です。

ここは京都の名店が並びながらも、どこか庶民的な雰囲気もある小路の角に建つ瀟洒なマンション。住み手の恵さんは「今回は幸いなことに設計の段階から携わることができたので、部屋の大きさや間取りまで、マンションの制約の中ではあるものの自分で決めることができました」と言います。

選んだキッチンはキッチンハウス。多くあるモデルの中でもシンプルなモデル「ミタモリーゼ」の人気のトープ色。恵さんは空間の背景として溶け込むような穏やかな色を選んでいます。

「私の実家は東京で、建築家の原広司先生と一緒に設計から携わって建てた、とても独創的で素敵な家でした。母自身絵も描きますし、絵画好きが高じてその当時画廊をやっていたということもあり、建築やインテリアも同じように文化や芸術の要素を求めました」

そう話す恵さんは、自然、そんな家庭環境になじんで育ちました。自宅はコンクリート打ちっぱなしの無機質で大きな空間でした。そこに人が暮らすことで彩りが生まれ、生命力が満たされる。無機質な空間と有機的なもののバランスの良さを体で感じていたそうです。

「マンションでは壁、床、天井、照明、窓などもいろいろと制約があり、できないことの方が多いですが、今回仕切りの少ない広々とした空間やインテリアに決めたのも、その影響が大きいように思います」

今回のマンションも床も壁もキッチンもとても控えめです。

「レンジフードの色もあえてトープにすることで、全体のまとまりを良くしてキッチン全体のシルバーの割合を減らし、落ち着いた雰囲気にしました」。

Supported by kitchenhouse

NEXT 1 2 3 4 5

Recommend

TOP