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Special Issue
Gaggenau “A Statement of Form”

ガゲナウがミラノで極めた哲学とは?

2022.09.16 キッチン&インテリアジャーナリスト 本間美紀

●それでも美しかった、心地よかった

本当に驚くべきことに、今回は製品や機器の説明は、ほとんどありませんでした。

けれども凛としたキッチンのフォルム、これは何? と思わず触れたくなる造形、何を作っているのかわからない不思議な料理風景。説明をされなくても、こちらから問いかけたくなる。ガゲナウが試みたのは、そんな新しいコミュニケーションでした。

縦目に並んだブラックのタイルの壁に、美しく収まるガゲナウのオーブン。料理人の彼はひたすら、生のジャガイモをスクエアに掘っていました。綺麗に料理をしている仕事人は、見ていて心地いい、といつも思います。

会場を出ると、庭園には初夏の花が咲き誇っていました。会場となった「ヴィラ・ネッキ・カンピーリオ」は、建てた当時はテニスコートや屋外プールもあるモダンな建築として知られていました。その一方で、重厚なクラシックな住居を増築し、モダンとクラシックを融合させたのです。

伝統とモダンの融合 ─ それこそがガゲナウの哲学であり、それに相応しい場所を選びました」。

そんな言葉が、渡されたパンフレットに書かれていました。モダンな空間を出ると、クラシックな邸宅を見ながら帰途に着く。そこまでの体験を、ガゲナウは伝えてくれたのです。

何よりも強いインパクト ─ それが2022年のミラノでのガゲナウのプレゼンテーションでした。

 

取材・文=本間美紀
Reported by Miki Homma/Journalist

 

■過去のガゲナウの驚くべき製品や哲学プレゼンテーションの記事はこちらから

■ガゲナウのハイレベルな調理機器はこちらから

Gaggenau Showroom Tokyo
TEL:03-5545-3877
https://www.ntec.tv/

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