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Special Issue
Gaggenau “A Statement of Form”

ガゲナウがミラノで極めた哲学とは?

2022.09.16 キッチン&インテリアジャーナリスト 本間美紀

●彫刻の中を歩くような夢のキッチン

会場に入って驚くのは、天然石と金属の長方形や正円、規則的に積んだ石、木の端正なパネルなどで構成された空間。オーブンやIHクッキングヒーター、レンジフードはその中に静謐に収まり、質の高い建築空間とガゲナウのデザインとの調和性を無言で伝えてきます。

実はこのキッチンはイタリアでも屈指の天然石のブランド、サルバトーリとセラミックタイルのカウフマンケラミックを使い、ブランドインスタレーションを得意とするドイツの建築事務所1zu 33 が作り上げた、夢のキッチンです。

テーマは「彫刻の中を歩くようなキッチン」。材料はすべて長寿命で再利用できるもので、ステンレススチール、無垢の木、天然石など。たとえば右手前に見える凹凸のあるキッチンは廃材になった石をブロック状にして、美しく積み上げたもの。

「このキッチンを組み上げることはガゲナウにとって、革命的なプロジェクトだった」と、同社のマネージングディレクター、ペーター・ゲッツ氏は話しています。

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