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Special Issue
HIDEO Milan Open

バスファニチャーという新しい世界

2022.09.14 キッチン&インテリアジャーナリスト 本間美紀

●バスタブという方向に向けられた才能

清水さんは日本の伝統的な生活文化である風呂を西洋の高級家具ブランドと並ぶものにしたいとJAXSONを創業。

彫刻や人物画でも生かされたかもしれない清水さんの才能ですが、1970年代のミラノという西洋で学んだ若き日に、東洋人として葛藤した中で見つけ出したジャンルなのではないかと想像させました。そんな流れからHIDEOは40年かかって達成した夢のブランドと言えます。

そんなふうに思いながら、ミラノのショールームを見ていました。私は思わず「一度、室内照明を消した状態で、バスタブを見せてもらえませんか?」とお願いしました。

不思議そうな顔でスタッフの方が電気を消してくれましたが、果たして、自然光だけが照らし出したバスタブは、白磁のような表情を浮かび上がらせました。オフホワイトのマットな質感の無垢な美しさは、自然光の中で神々しささえ感じたほどです。

HIDEOのバスタブはシルクのようになめらかな肌触りが特長の「LAR」というアクリル樹脂系人工大理石と成形技術から生まれています。

器のように極限まで薄くなった部分、ふっくらと体を包む曲面、耐久性や他のパーツとの整合性。出入りの安全をサポートするフォルム。これはLARの技術があってこそなのです。紫外線による樹脂の表面劣化が少なく、耐久性があります。

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