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料理好きのインテリアキッチン06

2024.04.04 キッチンジャーナリスト 本間美紀

・ワインセラーを「蔵」に変える

美春さんのキッチンのすぐ脇には、キッチンダイニングと行き来できるウオーク・イン・ワインセラーもあります。ガラス扉でつながりを感じさせる仕様。パネル空調を設置し、風のない放射冷房なので乾燥せず、やさしくワインや食品を保存することができます。蔵のようなパントリーになる理由です。

「東京で『エノテカ』の大きなワインセラーを見て、絶対につくりたいと思っていました。一つの部屋として考えてもらって、ピーエスのパネルヒーターで温度制御をして、庫内の温度を調整します。断熱材もしっかり回してもらいました。ワインのコレクションも並べていますが、実は蔵のような役割も果たしてくれています」

「蔵」をキッチンに持つ。それはとても懐かしく、そして新鮮な発想でした。

「山菜や果物を煮たり、野菜を漬けたり、保存食も手づくりします。ひんやりとして清潔な場所なので、いろいろなものの保管庫になるんですよ。湿度があるから漆器の保管にもむいています」

「昔から自分の好きなものがはっきりしていました。それを選んでいくと、自然に自分の世界になっていきます。今回も好きだったホテル、レストラン、ワインストアのセラーを思い出したり、北欧やイタリアのデザインブランドは本国のサイトまで見て、自分の好きなものに出会うことを楽しみました」

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