INTERIOR
ARNE JACOBSEN IN OSAKA

大阪にアルネ・ヤコブセンの夢の店

2016.02.24 本間美紀

ヤコブセンの孫と日本のフリッツハンセン通が出会い

この仕掛け人となったのが、孫にあたるデザイナーのトビアス・ヤコブセンさんと、 リパブリック オブ フリッツハンセンストアの代表の砂原さん。砂原啓三さんはフリッツ・ハンセンの家具を二十年以上扱う、いわば「通」。

二人は数年前に知りあい、ヤコブセンのデザインを一堂に見られる場所を作りたいと、夢を話していたという。
その夢が現実になる、とピンときたのはとある縁で「デンマークのサマーハウスのような、緑が見えるこの建物に出会ったとき」と砂原さん。ここでその夢を実現したいとトビアスさんに持ちかけ、開店にこぎつけた。

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アルネ・ヤコブセンは様々なメーカーにデザインを提供している。時計、壁紙、カトラリー、水栓、照明。意外とそれが一つにまとまることはなかった。ここはアルネ・ヤコブセンのデザインを管理する財団を指揮するトビアスさんが監修して、現在手に入るヤコブセンデザインが一堂に集まる。_MG_6479

「なぜ大阪かって? 古くて味わい深いこの空間が本当の北欧デザインの世界を表現できる。コペンハーゲンにはこだわらない」(トビアスさん、写真下)

砂原さんも「便利な都心じゃなくても構わない。例えば東京でも、街中よりも鎌倉などの一軒家がもしかしたら気分に合うかもしれませんね。誰もが知っている定番も多いからこそ、新しい見せ方をしたい」とロケーションの大切さを強調する。

_W9A0702ヤコブセン家のデザインの文脈を受け継ぐ、トビアスさんの名前を店名に入れ、新しい時代を受け継ぐ店とする。

 

 

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