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Our Home, A Private Resort
ホテルライクハウスの知的なキッチン
●グレーとブロンズの風合い セブンチェアの今年色は
最近、インテリアの世界では風合いのある素材が大人気です。セラミック調、くすんだような、錆びたような金属の質感、ツヤよりもマットな表現。壁も床も、テーブルの天板もそして椅子も、フォルムはベーシック。けれども深みのあるマテリアルを使ったものを選ぶ。そんな傾向にあります。
そんな流れを感じさせるのが、9月に登場したデンマーク・フリッツハンセンの「アリンコチェア」の限定モデル。「アリンコチェア」という名前なんですが、もちろん見た目の通り、昆虫のアリをモチーフにしたデザイン。1952年にデンマークの建築家、アルネ・ヤコブセンがデザインしたもので、私たちインテリアジャーナリストの中では定番中の定番といえるものです。
次のページでは、限定モデルの素材の説明をしますね。