BATHROOM
ISH2025 Report01

面白かった!今年のバスルーム

2025.03.31 キッチンジャーナリスト 本間美紀

・インテリアバスルームのミュージアムのよう

今年、最大級のスペースを占めていたのがスペインのロカというブランドでした。

白い長い廊下が続き、一体どこにいるのか、幻惑感がありました。テラコッタ色のタイルに導かれるように、入っていくと、、、。

さまざまなインテリアバスルームの展示が続きます。1971年にバルセロナで創業。2万人が勤務し、170カ国に輸出。世界のバスルームやタイルの50%のシェアを占めていると記者発表で話していました。特に欧州、ラテンアメリカ、インドの市場に強いそうです。

インテリアデザイナーのジャネット・アルターさんがプレスカンファレンスに登場。ロカの全体的バスルームコンセプト「Meridian」のアートディレクションを担当し、そのコンセプトを自ら説明しました。

会場のコンセプトからカタログまですべてをディレクション。会場設計はバルセロナの設計事務所が手がけています。ロカは大きな会社ですが、私も今回の展示でやっと存在に気づいたブランドです。デザイナーによるアートディレクション、コミュニケーションデザインが、やはり企業の印象を変えるのだと、痛感しました。

トイレ、バス、タイル、、、商品は日本では地味な水回り製品かもしれません。けれどもコミュニケーションデザインを取り入れるだけで、印象はガラリ変わります。ロカはそういう意味で今回のISHで大きな転換を果たしたブランドでした。

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