BATHROOM
Bathroom Revolution

バスルームや洗面も「ブランド」の個性で

2023.08.17 キッチンジャーナリスト 本間美紀

[リアルリビング&インテリア スペシャルコラム]

7月28日発売の『リアルリビング&インテリア ISUUE 02』、誌面では伝えきれなかった家具やインテリアブランドのエピソードを4回にわたって公開します。今回はその第4回目。

1 モダン家具のブランドミュージアムを訪ねて
2 アップデートしたい有名ブランドの「いま」
3 日本ブランドの存在感とその先
4 バスルームや洗面も「ブランド」の個性で

家で過ごす時間が増えて、さまざまな場所の役割が変わってきましたが。洗面、バスルームは特に大きく変わった場所でしょう。
エステやホームスパ、ホームジムなど、家の外で行っていたセルフケアのスペースが洗面の延長で家庭につくられることが増えてきました。

下の写真のイタリアのブランド、アントニオルピはそんなトレンドを先取りして、オブジェのような洗面ボウルに加え、水まわりで使える耐水性のあるスツールやキャビネット、ラグ、壁紙など「バスルームリビング」のための家具を発表。バスルームのインテリア化を牽引しています。

「024」はビアンコカララの大理石を24のパーツに分け、それを貼り合わせて構成した彫刻的な洗面ボウル。接合部に走る黒い樹脂のラインがグラフィカル。キャビネットの扉材も細いストライプの意匠です。

ストライプやグリッドなど、幾何学的なグラフィックを洗面空間のデザインに取り入れたモダンさにも、驚愕してしまいます。

コスメ、ヘアブラシ、タオルなども機能とデザインが良いものが増え、洗面設備にはパーソナルアイテムを使いやすく収納するヴァニティファニチャーの役割も求められています。

そんな中、シンクを収納化してしまったのがドイツのデュラビット。デザインはフィリップ・スタルクですが、本当に発想が自由で驚いてしまいます。

「ベントウボックス」とは、もちろん日本の弁当箱のこと。シンク内がドライエリアとウェットエリアの二つのユニットに分かれ、濡れたものやケア用品を置く場所と、水を使う場所が明確に分かれています。

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