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Special Issue
Sharp Lines Through Texture

淡いトーンを重ね合わせて 

2026.01.09 キッチンジャーナリスト 本間美紀

My kitchenhouse》人気のコラボ連載「マイキッチンハウス」。2026年の「フル オーダー編」1回目

●大空間に描かれたモダンなライン

結婚8年目。付き合い始めから数えると18年になるというまりなさんとご主人は、高校時代から長い時間をともに過ごしてきました。現在は小学生から赤ちゃんまで、4人の娘に囲まれた暖かな家庭を築いています。

結婚後は長く賃貸マンション暮らしが続き、「キッチンや家について深く考えることは、正直あまりなかった」と二人は振り返ります。

今回の住まいは、ご主人の実家を建て替える形で実現しました。地盤が緩いと指摘されたこともあり、再建にあたっては構造の信頼性を最優先に考えたといいます。再び3階建てとし、さらに吹き抜けを設ける計画だったため、構造にはSE工法を採用しました。

そのため、住まいは壁の少ない大きくスクエアな空間で、そこにフロスのライン型照明や黒の手すりなど、「グラフィカルなラインが走る」ような空間デザインが実現できました。

「安心感が一番でした。でも結果的に、空間の自由度も高くなりました。現実的な理由から選んだ工法が、デザインの可能性も広げてくれたと思います」。ダイニングテーブルの上の照明は既製のライン照明をL字型に組んだ、設計者の苦心の成果。大きな照明を吊るさなくても、卓上を的確に照らし、かつ空間全体の「ラインの走る」イメージに溶け込んでいます。

キッチンはキッチンハウスのフルオーダーです。コストは上がりましたが、ここだけは妥協しなかったといいます。「突板の美しさや、本物の素材感は譲れませんでした。毎日立つ場所だからこそ、納得したかったんです。特に濃い木目の流れたユーカリ材の質感が素晴らしかった」

インテリアの方向性は、あくまでシンプルに。完成形をつくり込むのではなく、暮らしながら少しずつ足していける余白を残すことを大切にしました。

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