●日本未上陸、でも素敵なイタリアキッチンを会場から
2回にわたって、ミラノがどれほどインテリアを体験できる街か、紹介をしてきました。さて、そんなミラノで開かれる「ミラノサローネ国際家具見本市」。2年に1度、「ユーロクチーナ 国際キッチン家具見本市」が開かれます。2016年開催のショーに行ってきましたよ。どれも素敵なキッチンですが、多くのキッチンは日本未上陸(泣)ですが、とにかく楽しみましょう。素敵なキッチン写真は眺めるだけでもいいのです。
キッチンのメーカーだけでこんなにあるの?と驚いてしまいますが、出展者数は122社。そのうち94社がイタリアキッチンです。とにかく見て楽しんでください。最新のイタリアキッチンの写真をたっぷりレビューします。
●とにかく今年はビッグストーン
イタリアの建築といえば石。産地、素材の見立て、加工技術、イタリアならではの素材といえます。会場は、天然石やクオーツストーンを大面積で使ったキッチンばかり。ミノッティクッチーネなど石のキッチンブランドはこれまであったのですが、メインブランドたちが次々と石のワークトップを繰り出してきました。
[Arclinea]
アントニオ・チッテリオが長くプロデュースしているブランドです。このブランド、これまであまり石のキッチンのイメージがないので驚きでした。
[ROSSANA]
K-in/K-outという、屋外でも使えるキッチンの新シリーズで、「キッチンガーデンレボリューション」という展示で石の塊のようなキッチンを発表。目を引いていました。後ろの新ワードローブシステムは、展示ではハーブや野菜を育てていますが、室内では食器やオブジェを置ける棚になります。
[DADA]
ダダ社は日本でも買えるイタリアの家具・モルテーニのグループ会社です。肉厚な石のシンクは、日本人の目からは少し懐かしい感じもあるでしょうか。ヴィンセント・ヴァン・デュイセンがグループ全体のアートディレクターに就任し、新作のキッチンは家具と一緒に考えられた、まさにキッチン&インテリアなものになりそうです。
新作キッチン「VVD」はヴィンセント氏の名前の頭文字。
今年はモルテーニ社が得意とする壁面収納家具との調和を意識した展示が、本当にインパクトありました。キッチンの収納も壁面収納も確かに共通点があります。