KITCHEN
SieMatic Aoyama open

新展開ドイツのジーマティック

2017.06.09 キッチンジャーナリスト 本間美紀

●やっと書けた!新生ジーマティックのショールームレポート

キッチンジャーナリストの本間美紀です。ドイツのジーマティック社の新しいショールームが3月に東京・南青山にオープンしました。久々のドイツキッチンの本格的な展開に、さらっと速報するにはもったいなく、やっと書くことができました。この3ヶ月間、じっくりと新ショールームの起動を見て、各分野の方にインタビューを行いました。多方向からの切り口からの新生ジーマティック・レポート前編です。

正面のエントランスは、入り口に木や緑が植栽され。緑豊かな室内とのつながりを感じさせるテラスのようなイメージです。

●ドイツ・ブランドキッチンのご三家

ジーマティックはドイツのブランドキッチンのご三家として、世界のトップブランドであることは間違いありません。ジーマティック、ポーゲンポール、ブルトハウプ。東京都心にこの3社のショールームが揃うことで、やっと日本もブランドキッチンを多くの人が楽しむ環境が整ったように思えます。

ジーマティックはドイツのレーネという街に1929年に創業しました。「多くのドイツの家具ブランドがそうであるように、家具の工房から発達しました。キッチンドレッサーと呼ばれる多機能な食器棚から歴史が始まったんです」ショールームオープンに合わせて来日した社長のウーリッヒ・ジークマンさんは、そう話します。今なお創業一族が経営を指揮し、「メイド・イン・ジャーマニー」を貫いています。

社名の由来はオートマティックヒンジ(扉の開閉のための金物)の扉を世界に先駆けて発表。「当時はまだなかったバネ入りの金物で、扉が自動的に閉まるようにした画期的な発明でした」とジークマンさん。そのオートマティックの’マティック’と、ジークマン家の名前の一部「ジー」を合わせた造語です。システマティック、オートマティック、ドイツらしさを感じる名前です。

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