●アメリカならファームハウススタイル
KBISの取材レポートの後編です。何と言っても素敵だったのはファームハウススタイル!
KBISレポート前編はこちらから
●最近の映画ではトレンディな主人公が選ぶファームキッチン
アメリカといえば映画の国。注意鑑賞していると、キッチンは役柄のパーソナリティを表現していることがわかります。最近ヒットした、アン・ハサウェイ主演の「マイ・インターン」。主人公はファッションのEコマースで成功した女性。新聞の印刷工場だった建物をリノベーションしたブルックリンスタイルの、オープンなオフィスで働ききます。
働き方も生き方も新しい彼女の家は、ファームハウススタイルのキッチンでした。都会のペントハウスや狭小住宅で、ファームハウススタイルのキッチンを作る「ファームハウスアーバン」が特におしゃれなようです。
「セックス&ザ・シティ」の時代では、まだファームハウスキッチンは「イン」ではありませんでしたね。トレンドに敏感なサマンサはトラジションスタイルのオープンキッチン、従順なシャーロットはトラディショナルスタイル(バイキングのガスコンロが入っていました)、ヨーロッパから来た芸術家・アレキサンドロ・ペトロフスキーの家や資産のミスタービッグの家はすっきりと手がけのないシンプルモダンのバーキッチンでした.
ヨーロッパとはまた違うトレンドに驚いた、アメリカの取材旅行でした。KBISレポート前編はこちらからどうぞ!
取材・文 本間美紀/早稲田大学第一文学部卒業後、インテリアの専門誌「室内」編集部に入社。独立後はインテリア視点からのキッチン、家具、住まい、家電、キッチンツールまで、デザインのある暮らしの取材を得意とし、建築家住宅の取材は300件以上、ユーザーとメーカー、両サイドからのインタビューを重視し、ドイツ、イタリア、北欧など海外取材も多く、セミナー活動も増えている。著書に「デザインキッチンの新しい選び方」(学芸出版社)「リアルキッチン&インテリア」(小学館)
公式サイト KBIS(全米キッチン&バスインダストリーショー)
https://www.kbis.com