アメリカのファームハウスキッチン | REAL KITCHEN&INTERIOR(リアルキッチン&インテリア)– キッチンをインテリアから考える
KITCHEN
Farmhouse kitchen

アメリカのファームハウスキッチン

2018.02.16 キッチンジャーナリスト 本間美紀

●アメリカならファームハウススタイル

KBISの取材レポートの後編です。何と言っても素敵だったのはファームハウススタイル

KBISレポート前編はこちらから

●最近の映画ではトレンディな主人公が選ぶファームキッチン

アメリカといえば映画の国。注意鑑賞していると、キッチンは役柄のパーソナリティを表現していることがわかります。最近ヒットした、アン・ハサウェイ主演の「マイ・インターン」。主人公はファッションのEコマースで成功した女性。新聞の印刷工場だった建物をリノベーションしたブルックリンスタイルの、オープンなオフィスで働ききます。

「これはファーム・トゥ・テーブルの食文化(産地の新鮮なものを食べよう)にも影響されて、家はホッとする雰囲気がトレンドなのだそう。日本ではポートランドが人気ですが、そのあたりの影響もあるそうです。

働き方も生き方も新しい彼女の家は、ファームハウススタイルのキッチンでした。都会のペントハウスや狭小住宅で、ファームハウススタイルのキッチンを作る「ファームハウスアーバン」が特におしゃれなようです。

アメリカの代表的な水栓&シンクブランドのコーラー。新作のファームハウススタイルのキッチンシンクが素敵でした。シンク下の足が細いのがトランジションな感じですね。

「セックス&ザ・シティ」の時代では、まだファームハウスキッチンは「イン」ではありませんでしたね。トレンドに敏感なサマンサはトラジションスタイルのオープンキッチン、従順なシャーロットはトラディショナルスタイル(バイキングのガスコンロが入っていました)、ヨーロッパから来た芸術家・アレキサンドロ・ペトロフスキーの家や資産のミスタービッグの家はすっきりと手がけのないシンプルモダンのバーキッチンでした.

ワークトップのマテリアルの質感や色がキッチンのアクセントとして注目されているのはアメリカでも同じです。

ヨーロッパとはまた違うトレンドに驚いた、アメリカの取材旅行でした。KBISレポート前編はこちらからどうぞ!

 

取材・文 本間美紀/早稲田大学第一文学部卒業後、インテリアの専門誌「室内」編集部に入社。独立後はインテリア視点からのキッチン、家具、住まい、家電、キッチンツールまで、デザインのある暮らしの取材を得意とし、建築家住宅の取材は300件以上、ユーザーとメーカー、両サイドからのインタビューを重視し、ドイツ、イタリア、北欧など海外取材も多く、セミナー活動も増えている。著書に「デザインキッチンの新しい選び方」(学芸出版社)「リアルキッチン&インテリア」(小学館)

公式サイト KBIS(全米キッチン&バスインダストリーショー)
https://www.kbis.com

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