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Days & Stories

モルテーニ東京の一夜

2023.04.06 キッチンジャーナリスト 本間美紀

●やっぱり食はエンターテイメント!

2つのショールームで満たされた後は「活気あふれるダイニングでアペリティフをどうぞ」とモルテーニのアイコニックキッチン「ラツィオ」で、フードプレゼンテーション。

美味しい匂いが漂い、じゅうじゅうと食材が焼ける音。急にお腹が空いてきた。使ってない時は、本当に使えるの?というほど気品あるキッチン。

それをとことん使っている様子を見せてくれるのは、本当にキッチンと私たちの距離を近づけてくれる。

モルテーニの高い技術でつくられたスリット状の扉から光がもれ出ている。中のものがシルエットだけ見える奥ゆかしさが素敵。

キッチンにダイニングテーブルが一体化しているのも最近のモルテーニのスタイル。座ると、これまたモルテーニキッチンの魅力である天然石のカウンターの迫力を感じる。

ナチュールワインを飲みながら待っていると、ホタテのソテー(黒ニンニクとオリーブのピューレ添え)、豚肉のロースト(添えられたミントの風味を感じた)、エビとトマトのサラダなど、一口でいただけるアペリティフがサーブされた。

味覚、大満足!

モルテーニの別のキッチンはドリンクカウンターとなり、ソムリエがワインを説明してくれる。こんなキッチンの使い方も楽しいな、と想像させる場所だ。

モルテーニキッチンのゾーンを一通り見て回ると、ふとシェフの後ろ姿が見えた。

どの方向からも凛としたキッチン。

そんなワンシーンを心に留めながら、最後のゾーンへ。

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