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Days & Stories

思わぬお誘いでパリへ

2023.03.01 キッチンジャーナリスト 本間美紀

【本間美紀のコラム 2023/03/01

●何年かぶりのパリへ

前回のコラムから10日ほど間が空いてしまったけれど、コラムを始めたのがちょうど昨年の3月

今日の今日まで書き続けることができたことに、感謝する。私の心を満たしてくれる何かが、まわりにあるから、続けられたことだと思う。読んで下さる皆さん心から感謝。

ドイツ出張のついでに最近、会えていないドイツのブランドのいくつかに連絡をしてみた。

するとそのうちの1社のガゲナウから、「ドイツにはいないけれどパリでショールームのオープニングレセプションがあるから、どうですか?」とお誘いが来た!
ミュンヘンもパリも時間も予算も同じくらい、これは行ってみるか!と心が動いた。

フランクフルトから国際列車に乗って4時間。パリ東駅に着いた。
広くて意地悪なシャルルドゴール空港から荒れているRERで市内に出るより、よほどスムーズ。駅前のホテルにチェックインして、何年ぶりだろう?というパリのメトロに乗ってみた。

久々にパリの名物ライフスタイルストア「メルシー」に足を向ける。

昔はあんなにときめいた、アイコニックストア。今見ると少しカジュアルに感じる。これが年を重ねるということなのかも。

セーヌ川、ノートルダム寺院、ボンマルシェ百貨店、マレ地区のアートギャラリー、ど定番の地区をかなり久しぶりに回ってみる。圧巻だったのは工事中のノートルダム寺院。多くの人が座って、修復中のノートルダムを眺めていた。

何がどう修復されるのか、仮囲いに描かれたバンデシネ(フランスの漫画)がアーティステイック。漫画という表現方法はフランスですでに市民権を得ている。けれども景観と文化と交わるコミックがあることに感動する。

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