Collumn
Eat well, Prepare well

コラム:食卓で素材コーディネート

2021.08.17 古川真由子

●日々の器選びはささやかな楽しみ

だからどんなに忙しい時でも器を適当に選ぶことはあまりしない。⽇常の中にあるささやかな楽しみのひとつだ。

さっと⾷べることが多い朝⾷の時間は、スツールに座って済ませてしまうことも多い。たとえ簡易な椅⼦であってもテーブル上だけでなくパッと全体をみたときに⾊や素材が整っているとさらに気分を⾼めてくれる。

スツールの座⾯の丸さはプレースマット、お⽫の丸みも引き出してくれ全体的に優しい雰囲気になる。テーブル上にモダンな要素が増えたら、ヴィンテージのカトラリーを添えてみる。⾄ってシンプルな料理でもこうやって⼀つひとつをマインドフルに考えることで、お腹と同時に⼼も満たされていく。

もちろん偶然性も多々ある。ちょっと合わないかなと思った物でも、やってみる。すると意外にこの組み合わせはアジア料理にぴったり!など発⾒も多いのだ。

となるとますますやめられない。器やテーブル周りの物で雰囲気が様変わりすることは素材の魔法にかかった気分になる。
⾊と素材の組み合わせは無限にある。可能性と発展性が隠れされた興味深いインテリアの醍醐味だ。

毎⽇の⾷べることと設えること、その時間をできるだけ楽しもう。そのシンプルな想いから空間の⼼地良さが広がっていくと思っている。

写真・文/古川 真由子
ザ・コンランショップのPRとして8年勤務後、メルボルンに在住。帰国後フリーランスとしてインテリアや生活にまつわる様々なメーカー、ショップなどのPR、マーケティング企画などに携わる。
日々の生活を通して、心豊かに暮らすアイディアを幅広く伝える活動を行う。

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