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ミラノ・スーパーサローネ 第3回目/前回はこちらから
Reported by Miki Homma ( journalist)
●38歳、女性ーミラノサローネに新代表就任
ミラノサローネ国際家具見本市のの特別エディション。時代性を感じたのは女性の躍進でしょう。
開催直前の 月にミラノサローネ国際家具見本市の新代表が発表されました。就任したのは38歳の女性、マリア・ポッロ氏です。
前代表のクラウディオ・ルーティ(カルテル社長)が4月に辞任し、その後すぐにスーパーサローネの開催が発表されました。ルーティ氏がカリスマ的な存在でミラノ市を巻き込んでの国際見本市に育てた手腕は誰もが認めるところです。その跡を継ぐのは大変な重圧ですが、彼女はとにかくパワフルでした。
家具ブランド、ポッロ家に生まれ、小さな頃からサローネ会場が遊び場だったという彼女。ブレラ美術アカデミーで学び、舞台美術や展示会の空間デザインの仕事につきます。その後、家業に戻りイタリア家具工業連盟の家具部門の長に就任。そこで抜擢されたというわけです。
世界中からのジャーナリストを前にしたプレスプレゼンテーションでは、小さな体からエネルギーをあふれさせ、記者からの質問にこたえました。
「今年は発表から開催まで3ヶ月しかありませんでしたが、ステファノ・ボエリ氏を中心としたチームが驚異的なスピードと独創力でがんばります。また国際的なコミュニティになる日を確約します」
プライベートでは育児も忙しいという彼女、新しい代表はまさに今の時代を予感させる人選でした。