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Our Home, A Private Resort
ホテルライクハウスの知的なキッチン
●「先生の手元を見ないで!」という理由は?
次はオープンキッチンでの実演体験。ここで私はちょっと面白い一言を皆さんにお伝えしました。「先生の手元を見つめすぎないでくださいね!」担当されたのはイタリア在住歴12年の料理研究家・池田律子さん。
オープンキッチンだから、料理しながらお話ができる。そんな空間を体験しました。けれどもそこで料理の手順ばかり見つめてはちょっともったいないのです。
まずは先生がキッチンに立って料理する姿や、お鍋の色や形とキッチン空間とどう調和するかを眺めてみる。来場者の方から思わず「きれい!」と声が上がります。そしてスマホでの撮影も始まりました。キッチンの景色を撮る機会ってあまりありませんよね?
たとえば今回、神崎さんと私が考えたのは、ラゴスティーナのイタリアンレッドのシリーズ「ロッセラ」というお鍋を、赤みを感じる木の扉のキッチンの前に置くコーディネート。収納やキッチンの中でお鍋の赤がキッチン空間のアクセントになっています。とはいえ赤が変に目立つこともなく、心地よいバランスで収まっています。お鍋というとステンレスが多いですが、たまにはこんな風にカラー鍋を選んでみるのも素敵だなと感じる瞬間でした。